Blackmagic Design導入事例:映像制作会社、株式会社テナシティーの場合

Blackmagic Designによると、大阪を拠点とする映像制作会社、株式会社テナシティーがBlackmagic Cloud Store 80TBを導入したという。

同社では他にも、ATEM Mini Extreme ISOスイッチャーやDaVinci Resolve、DaVinci Resolve Mini Panelも配信やポストプロダクション業務で活用している。

株式会社テナシティーは、広告や企業プロモーションビデオ、eラーニングなどのさまざまなジャンルの動画制作やライブ配信を行う映像制作会社。企画・シナリオ作成から撮影、編集、CG制作まで、サービスをワンストップで提供している。

大阪豊中市にある同社には、撮影スタジオおよびMAスタジオも完備されており、自社制作での使用のほか、スタジオのレンタルもしている。

同社では動画制作の効率化を図るため、Blackmagic Cloud Store 80TBを導入し、日々活用しているという。同社代表である成田剛志氏は以下のようにコメントしている。

成田氏:もともとサーバー的なものは何か欲しいなと思いながらも、コスト面で導入には至らずで、PCを共有サーバーとして組んで使ったこともありましたが使い勝手があまり良くなくて、結局同じフロアで作業しているのでハードディスクを物理的に移動させて素材をコピーしたりしていたんです。

そんな中、弊社で8Kのカメラを導入しました。8K RAW素材ですとハードディスクもすぐにいっぱいになってしまいます。容量もディスクのスピードも必要になりますし、素材を同じ領域に入れておかないとリンクをした時に不具合が出やすい。そういった問題を解決するために、Cloud Storeを導入することにしました。

同社ではCloud Store導入以前から、Blackmagic Designの製品はATEM Mini Extreme ISOやDaVinci Resolve Studioをすでに利用してきたという。

成田氏:ATEMスイッチャーは配信業務で利用しています。もともとは配信の仕事はしていなかったのですが、ちょうど現在のオフィスに移転してスタジオもできたタイミングがコロナ禍で配信需要が増えた時だったので、クライアントからスタジオで配信したい、というリクエストが多かったんです。

初めはPCとOBSで配信をしていたんですが、試しにATEMスイッチャーをレンタルして使ってみたら、使いやすくて2台導入しました。通常の配信以外でも、ナレーション撮りの時にナレーションブースの映像と音声を、遠隔にいるクライアントに配信することもあります。これにより、クライアントは弊社に来なくてもナレーターの発音やイントネーションを確認して指示ができるので、楽ですね。 同社執行役員である大野美由紀氏も以下のようにコメントしている。

大野氏:DaVinci Resolve StudioはRAW収録素材のグレーディングに使用していました。最近、DaVinci Resolve Mini Panelも導入したんですが、導入したことでかなりグレーディングの効率が上がりました。また、編集もグレーディングも同じソフトウェアを使う方が効率がいいので、ここ最近は編集からDaVinciを使うことも多くなりました。 また、Cloud Storeについても以下のようにコメントしている。

大野氏:今までは、いろいろな案件によってハードディスクを分けていて、私自身も担当する案件の個数が非常に多いので、1日に何度もハードディスクの入れ替えをしていました。その煩わしさがなくなっただけでもかなり効率化されましたが、頻繁なケーブルの抜き差しによる故障の心配も無くなりました。

複数の案件を同時に進めることも多いですが、ちょっとした作業をする場合も進行中の全ての素材がCloud Storeに入っているので、アクセスしやすいです。そのため、本当は今やりたいけど、ディスクの入れ替えが手間なので、後からまとめて作業する、という必要がなく、仕事がしやすくなりました。また、今まではクライアントが修正の指示を電話で伝えてきた時に、他のスタッフがその案件のハードディスクを使っていて、すぐに素材にアクセスできないこともありました。今はCloud Storeにみんながアクセスできるので、他のスタッフと連携して作業がしやすいです。別のスタッフが作業中に、私がお客様から指示を受けて修正したものをすぐに共有するといったこともスムーズにできるようになりました。

© 株式会社プロニュース