アメリカ、メジャーリーグベースボール(MLB)の始球式に元WEリーグ選手が登場した。
【写真】MLBの始球式に登場した元ちふれのサリナ・ボールデン
現地時間28日、MLBのサンフランシスコ・ジャイアンツvsシンシナティ・レッズがオラクルパークで行われ、ベイエリアを中心としたフィリピン文化を讃えるフィリピン・ヘリテージ・ナイトと銘打たれた。
始球式にはフィリピン女子代表FWサリナ・ボールデンが登場。コンパクトなフォームから、山なりながらもノーバウンドの見事な投球を披露した。
アメリカで生まれ育ったボールデンはA代表に母親の母国フィリピンを選択。2021年7月から2022年12月まではWEリーグのちふれASエルフェン埼玉でもプレーし、現在はウェスタン・シドニー・ワンダラーズに籍を置く。
男女を通じてフィリピンにとってのワールドカップ(W杯)初出場となったオーストラリア&ニュージーランド女子W杯にも出場し、グループステージ第2節のニュージーランド女子代表ではフィリピンに歴史的初勝利をもたらす値千金の決勝点を挙げた。
サンフランシスコ市長のロンドン・ブリード氏も始球式に際し、「今日はサリナ・ボールデンの日だね」と述べるなどその功績を称えたと、フィリピン『ABS-CBN』が伝えている。
10月26日にスタートするパリオリンピックアジア2次予選では、フィリピンはチャイニーズ・タイペイ女子代表、オーストラリア女子代表、イラン女子代表とグループAに同居。厳しい組に入ったが、ボールデンは母国にオリンピック初出場をもたらすことができるだろうか。