「約束を反故にされた」憤る父親一度は廃園の念書交わすも…いまも変わらぬ幼稚園 静岡・通園バス園児置き去り死事件【解説】

2022年9月、静岡県牧之原市の「川崎幼稚園で河本千奈ちゃん(当時3)が通園バスの中に置き去りにされ、熱中症で死亡した事件から9月5日で1年。亡くなった千奈ちゃんの父親が8月30日、取材に応じました。

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<滝澤悠希キャスター>
80分におよぶ取材の場に、わたしもいましたが、娘を思い、丁寧に、誠実に言葉をつむぐお父さんの姿が印象的でした。

今回の会見で、繰り返し強調されていたのが園に対する怒りです。2022年9月、当時の学校法人の理事長は、川崎幼稚園について、遺族の要望を受「廃園にする」という念書を交わしたと説明しました。しかし、川崎幼稚園は、2023年度も新入園児を受け入れるなど廃園への動きは見られず、「約束を反故にされた」と憤りの言葉を口にしていました。

遺族が抱く、小さな命を奪った園への不信感がぬぐえぬまま、9月5日、事件から1年を迎えようとしています。

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