賑わう神戸のベイエリア、老舗ホテルも「流れ」に合わせ改装

1995年に開業した「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」(神戸市中央区)が、次々と進化を遂げている。8月には最上層の2フロア、全62室の全面改装が完了し、その様子がお披露目となった。

「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」北向きの客室からの景色、中央にあるのは工事中の「神戸ポートタワー」

■ 神戸のベイエリアに変化「海側に来る流れが生まれている」

ここ数年、水族館「アトア」や通販会社「フェリシモ」(本社:神戸市中央区)が手がける「チョコレート ミュージアム」の誕生、また観光名所「神戸ポートタワー」の改装だったりと、ニュースの絶えない神戸・ベイエリア。今後も「神戸アリーナ」の開業などが予定されており、新たな神戸の賑わい拠点として期待が高まるばかりだ。

8月にリニューアルを終えた「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」の上層階「コンフォートツイン」の客室

そんな同エリアに位置する「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」。リニューアルのきっかけとしては、コロナ禍も落ち着き始め、人の流れが戻ってきたタイミングにもあるという。

「大阪万博だけでなく、神戸空港の国際化や神戸アリーナの誕生なども控えているので、改装を進めています。最近ではメリケンパークも綺麗になり、以前よりウォーターフロントが活性化し、海側に来る流れが生まれています」と、マーケティング担当の仲智鈴さんは話す。

■ 客室のイメージは「豪華客船」のなか

今回のリニューアルでメインとなったのは、12・13階に当たる最上層フロアの改装。光や風をイメージしたインテリアは淡い色で上品にまとめられ、窓の外に見える神戸ベイエリアの景色と相まって、さらにリゾート感を味わえる部屋となった。

「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」の明るく爽やかで居心地の良いインテリアは、光や風がテーマ

また「より『神戸らしさ』を体感していただきたい」と、宿泊ゲスト全員に向けた「ウェルカムサービス」も強化。地元・兵庫で生まれた「UCC」のミルクコーヒーや「ウィルキンソン」のタンサン、さらには「白鶴」の日本酒や「モロゾフ」のお菓子などでゲストをもてなす。また、12月にはダイニング「サンタモニカの風」の大規模改装を経て、新たなレストランが誕生する予定だ。

進化する神戸の街。そんな時代の流れに合わせ、老舗ながらにも新しい顔を見せてくれる同ホテルに、今後も目が離せない。リニューアルの詳細は公式サイトにて。

取材・文・写真/其田雪花

神戸メリケンパークオリエンタルホテル

住所:神戸市中央区波止場町5-6

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