阪神、戻った甲子園で足踏み 岡田監督「牧1人にやられて…」

6回、投手交代を告げ、ベンチに戻る阪神・岡田監督=甲子園

 久しぶりに戻った甲子園で、4万人超のファンに後押しされながらも黒星が続く。前夜の決勝ソロに続いて30日も牧に一発を許した阪神は、7月16日以来の3連敗。牧には今季83打数29安打で、岡田監督は「牧1人にやられている。ずっとやろ、1年間」と渋い表情だった。

 先発大竹は恐れず緩急で勝負した。80キロ台のスローボールも使いながらDeNA打線に強いスイングをさせずアウトを重ねる。悔やまれるのは六回2死一、三塁での牧への1球だった。

 内角を狙った速球がわずかに甘い。予想外に伸びた打球は、どよめくスタンドの最前列へ。2敗目となったサウスポーは「六回がターニングポイント。その自覚があったので、何とか抑えたかった。自分の力不足」と唇をかんだ。

 好調の8月が連敗で終わり、2位広島と5ゲーム差。監督は「良い流れで来ていたからメンバーを代えんとやっていたけど。代えなあかん。ちょっとあかんな」と危機感をのぞかせた。

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