Jリーガーが3名!バルセロナの「消えた天才若手」9名

世界でも最も有力な育成組織を持っていることで知られているバルセロナ。そのユース寮は「ラ・マシア」と呼ばれ、各国から有望なタレントが加入する。

今回は『Planet Football』から「忘れられたバルセロナの天才ヤングスター9名」をご紹介する。

イサーク・クエンカ

現在:無所属

所属したクラブ:アヤックス、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、サガン鳥栖、ベガルタ仙台など

ジョゼップ・グアルディオラがトップチームでチャンスを与えた天才ミッドフィルダー。ウインガーとして確かな才能を備えており、誰よりもバルセロナのサッカーを理解する知性があったと評価された。

しかしバルセロナでは16試合に出場したのみで、アヤックスに貸し出されたあとで退団。トルコやイスラエルでもプレーしたあと日本へと移籍し、サガン鳥栖とベガルタ仙台に所属した。晩年は怪我のために出場すらままならず、2021年以降はプレーできていない。

アンドレウ・フォンタス

現在:スポーティング・カンザスシティ

所属したクラブ:マジョルカ、セルタなど

ジローナからバルセロナに加入し、グアルディオラ体制のバルセロナBで主力の一人となったセンターバック。トップチームでも16試合に起用されたものの、レギュラーに定着はできなかった。

その後マジョルカにローン移籍したあとでセルタ・デ・ビーゴへと売却され、さらに2018年にはアメリカ・メジャーリーグサッカーのスポーティング・カンザスシティに移籍している。

ジャン=マリー・ドングー

現在:無所属

所属したクラブ:サラゴサ、ヒムナスティック・タラゴナ、ホンカ、FC大阪など

サミュエル・エトーが設立した財団の支援によって見出され、バルセロナの下部組織に加入したアタッカー。Bチームでは132試合に出場して29ゴールを決めたが、トップでは2試合のみのプレーに終わった。

スペインの下部リーグを渡り歩いた後、フィンランドやギリシャを経て今年J3リーグのFC大阪へと加入。しかしあまり出場機会がないまま夏に放出されている。

エドガル・イエ

現在:イスタンブール・バシャクシェヒル

所属したクラブ:ベレネンセス、リール、トラブゾンスポル、フェイエノールトなど

ギニアビサウ生まれのポルトガル人選手エドガル・イエ。スポルティングCPの下部組織で育成され、その才能が見込まれて2012年にバルセロナへと移籍してきた。

Bチームでは成功したがトップでは1試合のみしか起用されず、ポルトガルやフランスなど様々な国でプレー。29歳の今はトルコの強豪イスタンブール・バシャクシェヒルに所属している。

ウィルフリード・カプトゥム

現在:AEKラルナカ

所属したクラブ:ベティス、アルメリア、ニューイングランド・レヴォリューション、ラス・パルマスなど

ドングーと同じくサミュエル・エトーの財団からバルセロナのアカデミーに加入したカメルーン人MF。Bチームでは主力として活躍した時期があるものの、トップチームではカップ戦での3試合に起用されたのみであった。

2018年にレアル・ベティスへと放出された後、アルメリアを経てアメリカに渡り、ニューイングランド・レヴォリューションでプレー。昨季はラス・パルマスで昇格に貢献したが、その後キプロスへと移籍している。

セルジ・サンペール

現在:FCアンドラ

所属したクラブ:バルセロナ、ヴィッセル神戸など

2014年9月のチャンピオンズリーグで初出場したときにはルイス・エンリケ監督に高く評価されたセルジ・サンペール。これがキャリアの急上昇のスタートになると信じられたが、その後怪我によってトップチーム定着が阻まれてしまった。

リーガでは1試合しかプレーできないままで2019年に退団し、それからヴィッセル神戸でアンドレス・イニエスタとともにプレー。そして今夏FCアンドラと契約し、スペインのリーグに復帰してきた。

カルロス・アレニャ

現在:ヘタフェ

所属したクラブ:ベティスなど

バルセロナで44試合に出場したカルロス・アレニャであるが、完全にレギュラーの座を掴むまでには至らなかった。Bチームでは2017-18シーズンに11ゴールを決める活躍をしたものの、あとわずかのところで手が届かなかった。

そしてレアル・ベティスへのローン移籍を経てヘタフェへと加入し、それ以来ラ・リーガで主力の一人となっている。

アレン・ハリロヴィッチ

現在:フォルトゥナ・シッタート

所属したクラブ:ハンブルガー、ミラン、バーミンガムなど

驚異的なタレントを持っている10代のヤングスターとして獲得されたハリロヴィッチ。レアル・マドリーのウーデゴールに対抗するように加入したが、「クロアチアのメッシ」と言われた彼に関してはまったくバルセロナで開花することはなかった。

その2年後にはハンブルガーSVに移籍し、それからミラン、スタンダール・リエージュ、ヘーレンフェーン、バーミンガム・シティ、レディング、リエカでプレーし、現在はオランダのフォルトゥナ・シッタートに所属している。

イ・スンウ

現在:水原FC

所属したクラブ:エラス・ヴェローナ、シント・トロイデン、ポルティモネンセなど

かつて韓国のメッシと呼ばれたバルセロナユースの至宝。下部組織での最初のシーズンに39ゴールを記録した天才であったが、その後移籍の規定に引っかかったことから公式戦で出場できなくなった。

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そして2017年にイタリアのエラス・ヴェローナに移籍してからは鳴かず飛ばずで、シント・トロイデンとポルティモネンセでプレーした後に水原FCへと移籍している。もちろんまだ25歳という若さであるため、これから復活の可能性はあるが…。

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