米爆撃機が朝鮮半島展開 北朝鮮がミサイルで対抗措置か

3月、韓国上空で合同訓練を実施する米軍のB1B戦略爆撃機と韓国軍の戦闘機(韓国国防省提供・共同)

 【ソウル共同】韓国国防省は30日、米軍のB1B戦略爆撃機が朝鮮半島上空に展開し、韓国軍と合同訓練を実施したと発表した。米韓両軍が実施中の大規模合同演習「乙支フリーダムシールド(自由の盾)」の一環。軍事偵察衛星を発射するなど核・ミサイル技術を高度化させる北朝鮮をけん制する狙い。韓国軍によると北朝鮮は同日、弾道ミサイルを発射した。対抗措置の可能性がある。

 韓国国防省によると、米空軍のF16戦闘機や韓国空軍のFA50戦闘機なども参加した。同省は米国の「核の傘」提供を軸とする拡大抑止力と米韓両軍による堅固な防衛体制を示したと強調。米韓は朝鮮半島情勢を不安定にさせる北朝鮮の挑発行動に対し、今度も協力して対応していくと表明した。

 21日に始まった合同演習は31日まで続く。日米韓は29日に韓国南部の済州島南方の公海上で北朝鮮の弾道ミサイルに対応するための防衛訓練を実施。北朝鮮は連携を強める日米韓に対抗する意志を鮮明にしており、緊張が高まっている。

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