何歳から、どう教えるべき?子どもへの「お金の教育」を考える

おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。

皆さんは、お金についての授業をうけたり、学校で勉強したことはありますか?

お金は生きていくために必要で、毎日使う大切なものなのに、学校で学んだ記憶がある方はほとんどいないのではないでしょうか。(※経済学部など大学の講義を除く)

お金のことをよくわからない状態で社会人になり、お給料明細の見方も、資産運用についてもよくわからない。そのまま親になり、子どもにお金について教えられなかったり、どう伝えるべきかを戸惑ったりする方も多いようです。

そこで今回は、FP(ファイナンシャルプランナー)である私自身が実践した、我が家の「お金の教育」について一部ご紹介します。

何歳から、どう教えるべき?子どもへの「お金の教育」

【1】おこづかいは4年生から

足し算・引き算ができるようになり、お金を失くさず管理できそうな4年生になって、毎月500円からおこづかいを始めました。

毎月、親の給料日に、前月つけた「おこづかい帳」のチェックを受けて、おこづかいがもらえるシステムです。

それと同時に、自分の洗濯物は自分でする、というルールを導入しました。

洗濯は洗濯機がしてくれますから、実は子供にも難しい家事ではありません。ある程度まとまったら、自分で洗濯機をまわして干し、乾いたら取り込んで、畳んでタンスにしまう…この一連の家事を、子どもにまかせました。

(ため込んでしまい、学校に履いていく靴下がないことがあっても、手助けはしませんでした)

毎年金額を上げていき、高校生になると、一ヶ月5,000円に。

今は18歳で成人ですから、そこからおこづかいはなし。自分でアルバイトしておこづかいを稼いでもらうことにしています。

【2】「学費=親に出してもらう」は当たり前ではない

FP相談をしていると、子どもの教育費を親が出すのが当然とか、お金がないからあの学校には行かせられないという言葉を聞くことがあります。

私自身、親に「4年制大学なら国公立で、私立なら短大しか行かせられない」と言われ、勉強を頑張って行きたい私立大学があったにも関わらず、さほど頑張らなくても入れる短大に行きました。

しかし、日本学生支援機構で奨学金を受ける手続きをすれば、自宅外通学の学校なら最大第一種奨学金6万4000円、第二種12万円で、合計18万4000円まで借りられます。

確かに大きな借金を背負うことになりますが、自分への未来の投資と考えて奨学金を利用するという選択肢もあります。

このことも踏まえ、我が家では

「一人300万円ずつは用意してある。それ以上必要なら、自分で働くなり奨学金を借りるなりして、全国、世界中どこでも自由に選択していい」

と伝えてあります。

高校のうちからアルバイトをして大学資金を貯める方法もあるでしょう。

親がお金がないから大学に行けなかったなど言い訳にすぎないし、親も負い目を感じなくてよいと思っています。

まとめ

我が家の子どもへのお金の教育事情をお伝えしましたが、子どもへの金銭教育に、正解不正解はありません。

キャッシュレス化がすすんでいるため、小さいうちに現金の出し入れを経験させて、お金を使ってモノが買えることは伝えて置きたいですね。

また、節約しながら貯金をしたら、欲しいモノが買える…その喜びを子供の時に知っておくことも、大切なことだと思います。

親自身、お金のことを見つめなおしながら「我が家流 お金の教育」を考えてみてはいかがでしょうか。

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