●小野田防衛政務官「協力を深化」
航空自衛隊と共同訓練を行っているオーストラリア空軍のステルス戦闘機F35Aが30日、訓練拠点の空自小松基地に到着した。豪空軍のF35Aが日本に飛来するのは初めてで、31日以降に飛行訓練を始める。基地を訪問した小野田紀美防衛政務官は「相互運用性を向上させ、日豪防衛協力を深化させていく」と述べた。
日豪共同訓練は2019年以来2度目。今回は部隊往来をスムーズにする日豪間の円滑化協定(RAA)を適用した日本で初めての訓練で、両国のF35A同士による共同訓練も初となる。小野田氏は、日豪に米国を加えた日米豪防衛協力の深化が、地域の平和と安定に不可欠だと強調した。
豪空軍のF35A3機は30日午後1時25分ごろ、小松に降り立った。出迎え行事では、石引大吾基地司令や三宅淳第6航空団飛行群司令、隊員約100人が出席し、豪空軍の第75飛行隊長マーティン・パーカー中佐、訓練指揮官メラニー・バズウェル中佐があいさつ。小野田氏とピーター・ロバーツ在日豪州大使館首席公使が訓示し、会見に臨んだ。
共同訓練に合わせて、豪州の国旗やカンガルーなどをデザインした特別塗装のF15戦闘機が披露された。豪空軍の空中給油機KC―30も到着した。日豪共同訓練は23日に始まり、9月15日まで行われる。