大阪府が令和5年度補正予算案のひとつに、2025年『大阪・関西万博』に、大阪府内の子どもたちを無料招待する施策を検討。9月の大阪府議会に提出予定であることが、8月30日の定例会見で説明された。
定例会見のフリップより「大阪の子どもたちの万博会場への無料招待」について(8月30日・大阪府庁)
今回の施策は、未来社会の革新的な技術やサービスを体験し、地元の子どもたちに将来に向けた夢と希望を感じてもらうことが目的。
今年度の補正予算規模は、バスなどの手配、運営事業など事務費の一部約4000万円で、対象者は府内在住で入場料が必要になる4歳から18歳未満の計102万人を予定している。
府内の小中高校生は学校教育活動の一環として、学校単位で期間中1回の招待。4・5歳児や対象府民でも府外の学校に通っていたり、学校に通っていない人は、個別の申請に基づいて入場券が1枚配布される。
会見で吉村洋文知事は、「万博は未来社会そのものを作っていく。その未来社会を作る今の子どもたちに、肌で万博を感じ、未来社会に触れてもらいたい。万博に影響を受けて、新たな科学者や研究者、未来を切り開く子どもが生まれればいいと思う」と意義を話した。
なお1回目の無料招待は府が実施し、2回目以降も各市町村と調整を重ねながら検討をするという。
取材・文・写真/岡田由佳子