仕事と野球を本気でこなす"二刀流"!注目の社会人野球チーム茨城トヨペット硬式野球部の存在意義

仕事と野球を本気でこなす"二刀流"の社会人野球チーム。茨城トヨペット硬式野球部

2023年茨城トヨペット野球部の戦績

2023年7月に第94回都市対抗野球大会が開催されました。この大会は、毎年夏に東京ドームで開催され、社会人野球最高峰として名高い大会です。

今回は、トヨタ自動車(豊田市)が、7年ぶり2度目の優勝を果たしました。茨城トヨペット野球部は、同年5月に開催された本大会の2次予選・北関東大会で、全国大会の強豪SUBARUに6-5で勝利。今後の活力につながる成績を残しました。

全国大会に出場するような社会人チームは、大企業が多く、運営予算や練習設備が充実。その上、スポーツ枠入社で、日々練習に励む選手ばかりが所属しています。

一方、茨城トヨペット野球部は、仕事と野球の両立が基本。より効率よい練習を集中して行うスタイルで運営しています。

このように、強豪ぞろいの環境ですが、トヨタ系列唯一の販売企業チームとしてエントリーすることを誇りとし、選手は「東京ドーム(都市対抗野球大会)をお客さんや地域の人たちでいっぱいにしたい」と想いをひとつにしています。

困難を乗り越えて

大きな夢を追いかける野球部。しかし、その活動は順風満帆だったわけではありません。

茨城トヨペット野球部は、2006年に創設しましたが、2008年に起きたリーマンショックの影響を受け、2009年11月に活動休止を余儀なくされました。

それから約8年間。選手には、長く辛い思いをさせましたが、2018年に活動を再開することができました。

企業スポーツは、「広告塔」というポジションであるために、実益が分かりづらく、社員から理解が得られないことも少なくありません。

しかし、茨城トヨペットでは、野球部員を特別扱いすることはなく、第一線で販売活動をするセールスコンサルタントに配属しています。販売目標は、野球部員40人で月間受注台数100台。月によっては、上位5人中3人が野球部員だったこともあるくらいに、仕事でも堂々たる実績を残しています。

仕事にも野球にも全力で取り組む姿勢が、社員からも理解が得られる大きな要因になっています。

茨城トヨペット野球部の存在意義

硬式野球部を創設した幡谷定俊総監督兼部長(同社代表取締役会長)は「仮に40歳で野球をやめたとして、(定年までの)残り25年仕事ができないのでは、守れるものも守れない。仕事と野球のバランスを保ちながら成長できれば人としてもかっこいいですよね」と親心をのぞかせます。選手引退後にセカンドキャリアをスタートさせるのではなく、人の人生を長く支える企業でありたい。その真心は『お客様と一生涯「笑顔」のおつきあい』という茨城トヨペットの理念にもつながります。

その中で、セールスコンサルタントの仕事は、自動車の販売からアフターケアまでお客様に寄り添い、感動体験をお届けすること。これは、野球部の活動も同じことです。

「仕事と野球を両立してお客様に感動をお届けする」という信念をもち、地域の皆様に愛されるチーム、そして、社員からも応援してもらえるチームづくりを志します。

全員セールスコンサルタントの茨城トヨペット野球部。一般に知られた企業スポーツとは一線を画す、本気の二刀流をぜひ応援してください。

次回大会情報

茨城トヨペット硬式野球部は、2023年9月4日(月)から4日間 開催される第48回社会人野球日本選手権大会 関東代表決定戦に参戦します。初戦は、テイ・エステックと対戦。9月4日(月)、大田スタジアム(東京都大田区)にて12:00プレイボール!今後も応援よろしくお願いします。

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