8月31日は「野菜の日」 猛暑・台風の野菜への影響は?保存方法は? 専門家に聞く【みんなのハテナ】

Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」です。8月31日は「や・さ・い」の語呂合わせで「野菜の日」です。今回はそんな「野菜」に関するハテナです。

「暑さが続く中で生産状況が気になる」(高松市 イノリン 66歳)

高松市にある「まちマルシェきむら」で、青果担当の上田さんに聞いてみました。

(まちマルシェきむら 青果担当/上田耕司さん)
「暑さとこの前の台風で、全般的に今はちょっと高い状態ですね」

上田さんによると、夏の暑さに加えて8月の台風7号で実が傷むなどしたため、キュウリやナスは価格が上がっているということです。

台風7号が接近したお盆の前と比べると、キュウリは一つあたり20円から30円ほど、ナスは一袋あたり100円ほど高い状態だということです。

一方……。

(まちマルシェきむら 青果担当/上田耕司さん)
「キャベツとかレタスもちょっとこの前よりも上がったんですけど、信州(長野)ものに関しては今のところそんなに大きな影響は出ていないと思います」

上田さんに今の時期おすすめの野菜を聞いてみると……。

(まちマルシェきむら 青果担当/上田耕司さん)
「オクラが1回台風で減って値段上がったんですけど、また晴れの日が続いてきてますので、今後ある程度、お買い求め安い値段ですね」

上田さんによると、鮮度のいいオクラは軸の切り口が白くきれいで、表面がすれていないという特徴があるそうです。

「野菜の保存方法のテクニックを知りたい」(多度津町 結人ママ 50歳)

この疑問について、大阪公立大学で栄養学を研究している高橋孝子准教授に聞いてみました。

(大阪公立大学/高橋孝子 准教授)
「できるだけ、野菜は鮮度がいいうちに食べた方がいいんですけれど、野菜は実は呼吸をしているので、その呼吸を止めて鮮度を保つ、ということをします」

高橋准教授によると、ポリエチレンの袋に入れて冷蔵庫の中で保管すると、効率よく「野菜の呼吸を止めて」保存することができるということです。

また「冷凍保存する」場合は……。

(大阪公立大学/高橋孝子 准教授)
「例えば、ブロッコリーとかホウレンソウとか葉物野菜をゆでて、水をある程度しぼって。そのまま容器で蓋をして冷凍をして保存するということになる」

「加熱すると栄養素が失われそう」(高知市 フカヒレちゃん 66歳)

(大阪公立大学/高橋孝子 准教授)
「水溶性のビタミン類っていうのは熱に非常に弱くて、加熱をする、料理をするとか、下ゆでですると、損失がおきます」

加熱することで失われる栄養素もありますが、高橋准教授は、加熱する、ゆでることのメリットも強調します。

(大阪公立大学/高橋孝子 准教授)
「ゆでることで『かさ』が減ってたくさん食べられるので。ビタミンCとかは減ってしまいますけど、それ以外の栄養素として、食物繊維であるとかを、加熱することでたくさん取ることができるようにはなります」

その上で、おすすめの食べ方は……。

(大阪公立大学/高橋孝子 准教授)
「ビタミンCであれば、果物とかから。ビタミンB1、B2は、野菜以外の豚肉であるとかタンパク質の食品から取ることができます。一つに限らず、いろんな種類のものを取っていただいた方が、偏って取るよりも他の栄養素も一緒に取れます」

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