カルロス・サンタナ&ジョン・マクラフリン『魂の兄弟たち』のSA-CDマルチ・ハイブリッド盤発売決定

カルロス・サンタナとジョン・マクラフリンが1973年に共同名義で発表したアルバム『魂の兄弟たち』(原題:Love Devotion Surrender)の発売50周年を記念し、世界初登場となるSA-CDマルチ・ハイブリッド盤が2023年9月27日に発売されることが決定した。日本独自企画として2020年よりスタートしたサンタナの50thアニバーサリー・シリーズ第6弾作品となる。

1969年にデビューするや、全米はもとより世界中の音楽シーンで一大センセーションを巻き起こしたサンタナは、最初の3年で発表した3枚のアルバムがいずれもミリオンセラーを記録(内2枚は全米1位を獲得)するなど、早々にスーパー・バンドの仲間入りを果たした。破竹の勢いにあった彼らだったが、ここで野性味溢れるラテン・ロックに一区切りをつけたカルロス・サンタナは、1972年の4作目『キャラバンサライ』でモダン・ジャズやパーソナルな精神世界を反映した幻想的なサウンドスケープを披露しファンを驚かせた。その方向性をさらにディープに推し進める決定的な機会がカルロスに訪れる。それが、斬新なジャズ・ロックでシーンに衝撃を与えていたマハヴィシュヌ・オーケストラのジョン・マクラフリンとの出会いだった。当時カルロスとジョンは共にスリ・チンモイ(インド出身の哲学者・宗教家)に師事しており、その教えに導かれる形で二人はアルバムの共同制作に乗り出すことになる。レコーディングにはサンタナ・バンドとマハヴィシュヌ・オーケストラの主要メンバーも全面参加した。

二人のスーパー・ギタリストが魂の命ずるままに奏でた、この崇高かつ情熱的なコラボレーション・アルバムは、ステレオ盤と共に4chサラウンド・ミックスのクアドラフォニック盤(日本未発売)が存在していたが、一度も再発されることのないまま今日に至っていた。今回SA-CDとして復活することになる本エディションは、これまでのシリーズ同様に、そのクアドラフォニックのオリジナル・4chミックス・マスター音源を日本のソニー・ミュージックスタジオにてDSDマスタリングを施したもので、各楽器のフレーズやプレイのニュアンスがこの上なく鮮明に聴き取れるだけでなく、カルロス・サンタナとジョン・マクラフリンによる入魂のギター・バトルが、高音質サラウンド・ミックスによって一層神懸かった至高の宴へと誘う。また、SA-CDのステレオ・ミックスの方もオリジナル・2chミックス・マスター音源を新たにマスタリング、CD層はSA-CDのステレオ・マスターをPCMに変換した最新リマスター盤となっている。

パッケージはUS盤クアドラフォニックLPを精巧にリサイズした7インチ紙ジャケット仕様で、日本盤オリジナルLP初版帯や1973年アルバム発売時の海外オリジナル広告ミニ・ポスターなどを復刻している。

また、今年6月に米ニューヨークの【トライベッカ映画祭】でプレミア上映されたカルロス・サンタナの長編ドキュメンタリー映画『カルロス:ザ・サンタナ・ジャーニー』のグローバル・プレミア上映が日本でも決定した。サンタナ本人と彼の家族への新たなインタビューに加え、サンタナ自身が撮影したホームビデオ、コンサート映像、舞台裏など、未公開のアーカイブ映像を駆使し、【エミー賞】を2度受賞した監督ルディ・バルデスが彼のサウンドをしっかり捉えて、親密でリッチなドキュメンタリーに仕上げている。全米で9月29日から一般公開されるのに先駆け、世界でのグローバルプレミア上映が決定した。日本ではTOHOシネマズ 日本橋ほかで9月23日と27日の2日間限定で公開される。

◎リリース情報
アルバム『魂の兄弟たちーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』
2023/9/27 RELEASE
SICP 10145 4,850円(tax incl.)

◎作品情報
映画『カルロス:ザ・サンタナ・ジャーニー』
上映時間: 約98分(本編+特別映像)
監督: ルディ・バルデス
出演: カルロス・サンタナ
プロデューサー:サラ・バーンスタイン、ジャスティン・ウィルクス、リズ・モルハイム、レオポルド・ゴウト、アシュリー・カーン、サム・ポラード、ルディ・バルデス
9月23日(土)、27日(水)TOHOシネマズ 日本橋ほか 2日限定公開
https://www.culture-ville.jp/carlos

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