東京ミッドタウン八重洲 防災設備を公開 「防災力」アピール

東京ミッドタウン八重洲で、災害を疑似体験できる防災に関する取り組みが行われ、施設内の防災設備が公開されました。施設の「防災力」をアピールする背景には、企業の意識の変化があるようです。

中央区の東京ミッドタウン八重洲で開催された「防災フェス」。地震の揺れを体感できる装置やVR=バーチャルリアリティを駆使して災害を体験できるコーナーが設置され、来場者は、日常では感じにくい災害の恐ろしさを体験を通して実感していました。

三井不動産ビルディング本部 江藤さん:
「私どもが地域防災力向上に取り組んでいることを知って頂くことが、周辺の地域の防災力に繋がるという風に願っている」

さらに、合わせてビルの防災施設も公開されました。東京ミッドタウン八重洲の防災センターでは1000台ある監視カメラの映像が確認できるほか、全てのエレベーターの現在地も把握できます。また、防災センターの従業員が使えるこんな場所も…。

記者:「従業員のための休憩スペースです。木が基調になっていて、温もりのある空間。また奥には畳の部屋もある」

広い休憩室や仮眠室も設置し、警備にあたり、災害に備えるスタッフをサポートします。三井不動産がここまで防災に力を入れる理由。それはテナントに入る企業のある変化にありました。

三井不動産ビルディング本部 上田グループ長:
「防災・安全安心・BCP(事業継続計画)などに関心を持つ企業が増えてきている」

三井不動産によりますと、オフィスを決める要素の一つに防災をあげる企業が増えていて、「防災」は不動産業界が全体で力を入れるテーマの一つになっているということです。

© TOKYO MX