きょう(木)も今夏を象徴する高温 東北~近畿は猛暑で9月スタート 2つの台風の動向注意

 

 8月最終日のきょう(木)も、北陸や東北の日本海側は猛烈な残暑が続いている。午後は40℃前後の高温が予想されるなど、人間だけでなくあらゆる動植物にとっても負担が大きい暑さに見舞われる所がありそうだ。一方、台風11号が近づく南西諸島は今後、高波に警戒が必要で、沖縄は強風にも十分な注意が必要となる。

■顕著な高温

 猛暑日続出が当たり前の昨今だが、きょうの暑さはまた格別だ。北陸や東北で予想最高気温38℃以上の地点が複数あり、場所によっては40℃前後まで上がる可能性がある。夕方にかけては無理な外出を控えると共に、室内では適宜冷房を使用し、意識的に水分をとるなど健康管理に注意が必要だ。また、きょうは北海道で前日より気温の上がる地域が目立つため、この方面も暑さ対策を万全にしておきたい。

 きょうは四国や九州で、湿った空気の流れ込みにより大雨となっている所がある。夕方にかけても宮崎など九州を中心に、引き続き土砂災害に警戒が必要だ。

また、北海道は前線の影響で、今夜遅くから日本海側を中心に雨や雷雨となり、あす9月1日(金)日中は激しい雷雨となる所がある見込み。

 あす(金)は北海道で多少気温が下がるが、東北~近畿はきょうとそれほど変わらない暑さが続きそうだ。東北南部や北陸は引き続き、気温が38℃前後まで上がる所がある見込み。全国的に、週末にかけても例年より暑いことは確実で、東日本や西日本の日本海側は、9月であることを疑ってしまうような厳しい残暑が続く見通し。真夏と変わらない熱中症予防策が必要だ。

■台風11号・12号

 台風11号は発達しながら北西へ進み、2日(土)ごろにかけて強い勢力で沖縄に接近する見込み。南西諸島は今後断続的に雨が強まり、台風の接近に伴い風も強まるため、高波などに警戒が必要だ。西日本や東日本の太平洋沿岸も、うねりを伴った高波に注意が必要となる。なお、台風11号は進路予想が、次第に西よりに変わってきている点にも注意が必要だ。

 昨夜発生した台風12号は、週末にかけて小笠原近海へ進む見込み。日本の南へ近づく週明け4日(月)までに勢力を弱める予想だが、太平洋側を中心に大雨をもたらす可能性は十分にある。今後も、最新の台風情報に注意をしておきたい。

(気象予報士・高橋和也)

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