【関東大震災100年】大切な人へ「備え」を 関西の学生団体が大阪の百貨店に防災グッズショップ

期間限定の防災グッズショップを開いているメンバー(学生団体0LEA提供)

 大切な人を守るプレゼントに─。関西地方の学生団体「0LEA(オレア)」が期間限定の防災グッズショップを大阪の百貨店で開いている。「9月1日が『防災の日』であることも、今年が関東大震災から100年であることも、関西ではあまり認識されていない。だからこそ、知ってもらう機会にしたい」。そんな思いも込め、店頭に立っている。

 クラウドファンディング(CF)で資金を集め、「家族や友人、大切な人がもしもの時に備えられるようなものを」と、7人のメンバーで約20品目を選んだ。防災リュックやアルファ化米などの備蓄品だけでなく、アイマスクやハンドクリーム、ドライシャンプーといった「普段使いができ、緊急時に安心感をもたらしてくれるグッズ」も並べたという。

 「商品の使い方を知って驚く人もいる。防災の敷居を下げ、新しい文化をつくりたい」と同志社大4年の藤井菜摘さん(22)。贈り物として渡す際に添えられるメッセージカードを付けて販売している。

 0LEAは「義務感ではなく、ポジティブな防災を発信しよう」と2年前に活動を始めた。代表の大阪公立大3年、匠祐亮さん(22)は「関東でもショップを企画するなど活動を広げていきたい」と今後を見据えている。

 大阪のショップは阪神梅田本店で9月5日まで。

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