犬が不快に感じる『ベッド』の特徴4つ!居心地が悪くなってしまう理由と快眠してもらう環境づくりとは

犬が不快に感じる『ベッド』の特徴4つ

「愛犬がなかなかベッドを使ってくれない」という時は、何らかの理由で不快に感じているサインかもしれません。ここでは、犬が不快に感じる『ベッド』の特徴を4つご紹介するので、ぜひ改善の参考にしてください。

1.サイズが体に適していない

まず、お使いのベッドのサイズが愛犬の体格に適しているか確認してみましょう。犬が快適に眠れるベッドの大きさは、余裕を持って寝返りを打てる大きさです。

小さすぎるとうまく寝返りが打てず、体が痛くなってしまうので不快に感じるわんこが多くいます。また、大き過ぎても「何だか落ち着かない」と避けがちになってしまう傾向があるようです。

2.洗濯されていないため不衛生

犬用のベッドは、月に2回を目安に洗濯することが推奨されています。全く洗濯していないベッドは不衛生な状態に陥ってしまい、愛犬の皮膚炎の原因などにもなり得ます。そのため、「ベッドを使っていると痒い」と不快に感じて使わなくなってしまう犬もいるようです。

また、洗濯し過ぎたことで自分の匂いが消えてしまったという理由から、ベッドを使わなくなってしまう犬もいるようですが、やはり、衛生上ひどい汚れがない場合であっても、月に2回を目安に洗濯するのが最適でしょう。

3.香りつきの柔軟剤を使って洗濯されている

ベッドを洗濯する際、いつも通り香つきの柔軟剤を使っていませんか。柔軟剤に含まれる香りは人工的な匂いが強いので、犬にとっては不快に感じます。

ベッドに柔軟剤の香りがついてしまうことで警戒心を強めたり、強い匂いに不快感を覚えて使わなくなってしまう原因になるケースは度々見られます。犬用ベッドは柔軟剤を使わずに洗濯するか、ペット用の柔軟剤を使うようにしましょう。

4.季節に適していない素材のベッド

ベッドに使われている素材は多岐にわたります。夏用のベッドは軽くひんやりとした素材が使われていたり、反対に冬用のベッドはモコモコしていたりと、季節に応じたベッドを選ぶことも重要です。

季節に適していない素材のベッドを置いていると「暑い」「寒い」など、体温調節がしにくくなります。それにより「何だか使い心地が悪いな」と不快感を覚え、使わなくなってしまう犬も多いでしょう。

5.設置されている環境が悪いことも原因に…

使わない理由がベッド本体ではなく、ベッドを設置している環境にあることも多いです。

人が行き来する場所だったり、テレビの音や外の騒音が聞こえてくる場所だったり、エアコンの風や直射日光が当たる場所などは、快適に眠りにくいと感じ避けがちです。

ベッドの設置場所が適切ではないと感じる場合は、寝床環境を整えてあげるだけでもベッドを使ってくれるようになる可能性があります。

愛犬に快眠してもらうために…寝床環境のポイントは?

愛犬に快眠してもらうためには、紹介したような犬が不快に感じるベッドではなく、愛犬の体格や季節に合ったベッドを用意してあげることが大切です。

また、以下のポイントを押さえて寝床環境を整えてあげましょう。

  • ベッドを置いている部屋の室温を適切に調節する
  • 直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所に設置する
  • 道路に面した場所からは遠ざける
  • 家族が見える場所に設置してあげる
  • 薄暗く静かな場所を選ぶ
  • なるべく部屋の四隅のどこかに設置する
  • お気に入りのぬいぐるみやブランケットを入れてあげる

このようなポイントをなるべく多く押さえた場所を見つけ、寝床環境を整えてあげてください。なるべく静かで薄暗い場所を選んであげると、リラックスしながら安眠できますよ!

まとめ

いかがでしたか。犬にとっても睡眠はとても大切です。健康や精神的な安定にもつながるので、愛犬が快眠できるように寝床環境を整えてあげたり、季節や成長に応じたベッドを用意してあげましょう。

(獣医師監修:後藤マチ子)

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