湯村温泉は、兵庫県美方郡新温泉町にある温泉。約1200年前に慈覚大師によって発見された源泉で、98度の熱湯が毎分470リットルも湧出しており、「荒湯」と呼ばれています。
湯村温泉は、高温で湧出量も豊富なため、温泉卵や野菜の調理はもちろん、 “美肌の湯”とも呼ばれる程、ミネラル分がたっぷりです。「温泉洗髪」にも使われています。
このように湯村温泉は地域の人々の生活にとけ込み、毎日を豊かにしてくれています！
湯村温泉街歩き
湯村温泉に詳しい地元のガイドが案内
今回は、山陰海岸ジオパーク公認ガイドコーディネーターである朝野泰昌さんが案内してくださいます。
朝野さんには、荒湯・ふれあい足湯・夢千代館・薬師湯と温泉街などで温泉を中心とした自然と人との長い営みや、自然の恵みの恩恵を受けた生活スタイルを案内していただきました。
朝野さんは、地元の温泉小学校や温泉中学校に通学していたそうです。幼い頃から、地域の温泉文化に親しんでいます。今回は、湯村温泉の定番ルートはもちろん、裏道も案内していただき、湯村温泉の歴史・文化を詳しく説明してくださいました！
頭皮が柔らかくなる！贅沢な「温泉洗髪」
湯村温泉は、日常風景にもそれぞれのストーリーがあります。朝野さんに詳しく解説していただきました。温泉街にある散髪屋さんでは、髪を洗うのはなんと温泉です！源泉の数は63ヶ所、総湯量は2,300リットル/1分で、湧出量が豊富な湯村温泉だからこそ！1t分の料金が水道水も温泉も178円(税込)なんですよ！
湯村温泉は“美肌の湯”とも呼ばれ、豊富なミネラル分によって、毛穴の汚れが取れて頭皮も柔らかくなるそうです。「温泉洗髪」のサービスは、評判がかなりいいそうです。機会があれば、ぜひ体験してみてください！
幸せの隠れハートを集めてプレゼントを入手！
実は、湯村温泉にはたくさんの隠れハートが点在しています。街歩きをしながら、温泉街に隠れているハートの形をしたものを探すのも意外に面白い！ハートの形をしたものを携帯やカメラで撮影して集め、画像を観光協会で提示するとちょっとしたプレゼントがもらえますよ！また、新たなハートが見つかれば、星と同じように「命名権」がもらえます。
裏道のお散歩で、懐かしのホーロー看板をたくさん発見！
朝野家の裏入口に40枚ほど展示されています。ほのぼのとした昭和時代を感じられ、道を通る人々を楽しませてくれます。
「荒湯」での「湯がき文化」体験
せっかく湯村温泉に来ているので、ゆで卵の体験もしてみました。茹でる場所に行って、湯けむり情緒たっぷり。
温泉卵セットをゆっくり入れて、紐をひっかける金具に付けましょう。ポカポカの温泉に卵を入れるのがワクワクしますね！他の人のものと取り間違えないように番号も丁寧にふってあります。だいたい１０分程度で出来上がり！
温泉飲み体験もできます。大人は１日で240㎖を飲んでも大丈夫だそうです。しかも体にいい！「ダイエット」と「便秘解消」二つの効果があるそうです。ぜひ試してみてください！
その他、なんとキャラメルが作れます。練乳を荒湯に4～6時間ほど浸けておくだけで「練乳風味の生キャラメル」の出来上がり！！今回は、朝野さん手作りの「荒湯生キャラメル」をクッキーにつけていただきました。キャラメルのちょうどいい甘さがたまらない！！
日本情緒溢れる「湯村温泉」を舞台にしたドラマー夢千代日記
湯村温泉の思いがけないグルメをいっぱい満喫できました。次は少し遠回りして夢千代像に向かいます。みなさんは、夢千代日記をご存知ですか？湯村温泉を舞台にしたＮＨＫドラマの名作です。夢千代日記を記念にして「夢千代」像も建てられましたよ！
すぐ隣には主演の吉永小百合さんや三田佳子さんらの手形があります。自分の手に合わせて大きさを体感してみましょう！
その後、夢千代館に向かいます。夢千代に関する展示と、昭和レトロな街並みも！昭和にタイムスリップしたようで懐かしさいっぱいになりました。昔の湯村温泉の観光ポスターもあって、当時の雰囲気が感じられ、とても興味深かったです。
湯村温泉のガイドツアーがオススメ！
湯村温泉の町は、荒湯を中心に半径４００ｍの範囲に作られていて、人が歩くのにちょうどいい距離だそうです。専門ガイドの案内により、温泉街ならではの体験がたくさんできます。また、観光協会を中心に14名のガイドが街歩きを案内しています。ローカルな「湯がき文化」を体感したい！「湯村温泉街歩き」をより楽しみたい！そんな方はぜひ湯村温泉のガイドツアーに参加してみてください。
【公式サイト】兵庫県観光サイト『HYOGO！ナビ』
兵庫県（神戸・姫路・城崎・淡路島など）の観光情報を発信しているひょうご観光本部の公式サイト。四季折々の景色が楽しめるスポットの紹介はもちろん、グルメ、イベント、体験などオススメの旅行情報が盛りだくさん紹介されているので、ぜひチェックしてみてください！
