庄内平野、8月の稲刈り 高温影響

昨年より1週間ほど早く稲刈りを始めた菅原和行さん=鶴岡市上山添

 コメどころの庄内平野で稲刈りが始まった。連日の高温の影響で、収穫適期は平年より1週間ほど早い見込み。30日の最高気温が35.1度となった鶴岡市では同日、強い日差しを受けて生産者がコンバインで収穫作業を行った。

 同市上山添の田んぼでは近くの農業菅原和行さん(61)が「ひとめぼれ」の収穫を29日に始めた。昨年より約1週間早いといい、30日は約70アールで黄金色の稲穂を刈り入れた。

 菅原さんは「就農して約40年になるが8月中の刈り取りは初めてだ」と話し、「梅雨明け以降毎日の水管理に気を配ってきた。胴割れが心配。早めに収穫したい」と今後を見据えた。計6.7ヘクタールで他に「つや姫」「コシヒカリ」を栽培しており、これらの品種も、平年より約1週間早く来月7日に収穫を始める予定。

 県などは高温で刈り取り適期が早まっているとし、生産者に稲の状態の見極めと適期刈り取りを呼びかけている。

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