スーパームーン、雲の隙間に輝く 酒田・公益大で観望会

曇り空でも月観察を楽しんだ参加者=酒田市・東北公益文科大

 月が地球に近づいて大きく見える「スーパームーン」の観望会が30日夜、酒田市の東北公益文科大で開かれた。あいにくの曇り空だったが、月の全体が見えた瞬間もあり、参加者が天体ショーを楽しんだ。

 素粒子理論や天文教育を研究する山本裕樹同大教授がスーパームーンを「1年で月が地球に最も近くなるときに見える満月や新月のこと」と説明。月と地球の距離は最も近くて約35万7千キロ、最も遠いと約40万6千キロと解説した。今回の満月は31日午前10時36分で、日本では見ることができないため、観察しやすい条件の30日夜に開催した。

 南東の空に月が浮かぶと参加者は肉眼のほか望遠鏡も使い観察。酒田市亀ケ崎小2年斉藤和玖君(8)は「望遠鏡で見ると明るかった。クレーターが見えたとお父さんに話したい」と話していた。オンラインも併用し、市民ら計約50人が参加した。

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