オーストラリアの海に育まれた母と娘の絆の物語 「ブルーバック あの海を見ていた」公開決定

オーストラリアの作家ティム・ウィントンのベストセラー小説を映画化した「ブルーバック あの海を見ていた」が、2023年12月29日より劇場公開されることが決まった。

「ブルーバック あの海を見ていた」は、ターコイズブルーの海に育まれた母と娘の絆の物語を、環境保護のメッセージをこめて描いた作品。若き海洋生物学者のアビー・ジャクソンは、母親ドラが脳卒中で倒れたとの知らせを受け、故郷である西オーストラリアの海辺の町ロングボート・ベイに帰ってくる。幸いにも症状は軽く退院したドラは、美しい海を一望できる高台の自宅に戻るが、言葉をまったく発しなくなっていた。そんなドラを世話するため、しばらく実家にとどまることにしたアビーの脳裏に、いつも母と一緒だった少女時代の記憶がよみがえる。

監督を務めたのは、「渇きと偽り」のロバート・コノリー。1997年に出版された原作小説に魅了され、長らく映画化を熱望してきたコノリーにとって、念願の作品となった。原作は2007年に日本でも翻訳されており、2008年度の青少年読書感想文全国コンクール小学校高学年の部の課題図書にも選出された。

アビーを演じるのは、「アリス・イン・ワンダーランド」「キッズ・オールライト」のほか、ジム・ジャームッシュ、パク・チャヌク、デヴィッド・クローネンバーグ、ギレルモ・デル・トロといった名だたる監督作品に出演してきたミア・ワシコウスカ。「メリンダとメリンダ」「サイレント・ヒル」のラダ・ミッチェルが母ドラ役を務めている。「渇きと偽り」で主演・プロデューサーを務めたエリック・バナが、母子と心を通わせる漁師マッカ役で登場する。さらに8歳と15歳のアビーをアリエル・ドノヒューとイルサ・フォグが演じている。

日本版ポスタービジュアルは、故郷を離れ海洋生物学者となった主人公アビーが柔らかな表情でたたずむ姿をメインに、「母の手を握った。ほろ苦い記憶と、宝物だった日々が深く深く沁みわたっていく。」のキャッチコピーとが添えられている。

【作品情報】
ブルーバック あの海を見ていた
2023年12月29日(金)、YEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給:エスパース・サロウ
©2022 ARENAMEDIA PTY LTD, SCREENWEST (AUSTRALIA) LTD AND SCREEN AUSTRALIA

© 合同会社シングルライン