佐渡金山、世界遺産登録へ手応え 文化庁、現地調査が終了

世界文化遺産登録を目指す「佐渡島の金山」を巡り、現地調査をするイコモスの調査員(中央手前)=新潟県佐渡市(文化庁・新潟県・佐渡市提供)

 日本が世界文化遺産登録を目指す「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が現地調査を実施したことを受け、文化庁などは31日、新潟県庁で記者会見した。同庁文化遺産国際協力室の大川晃平室長は「一定の理解を得られた」と手応えを述べた。

 調査は8月24~30日に完全非公開で行われた。調査に集中するため「静かな環境で実施したい」とイコモスから申し出があったという。調査員は金山を構成する遺構の状態や保全管理状況などを確認した。

 大川室長は「準備してきたことをしっかり説明した。連携し登録に向けて取り組む」と話した。

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