パナ、次世代太陽電池に参入 「発電するガラス」実証、量産へ

パナソニックHDの「ペロブスカイト太陽電池」と一体化したガラス建材

 パナソニックホールディングス(HD)は31日、次世代太陽電池として注目が集まる「ペロブスカイト太陽電池」事業に2028年までに参入すると発表した。ガラス建材と一体化した製品の実証実験を始めており、5年以内に量産を始める予定。「発電するガラス」として普及させ、将来は数百億円規模の事業に育てたい考えだ。

 ペロブスカイト太陽電池は軽くて柔軟な点が特徴で、ビルの壁面や曲面に設置できる。パナソニックHDは、同社の有機ELディスプレーで培った技術を生かし、ガラス基板上に発電層を直接形成した。ガラスと電池がしま模様になるよう設置し、透過性を確保した。

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