【ジュネーブ共同】スイス金融大手UBSは31日、2023年4～6月期決算を発表し、純利益が前年同期比約13.7倍の288億7500万ドル（約4兆2千億円）となった。同業のクレディ・スイスを割安な価格で買収できたため、純利益が膨らんだ。
クレディ・スイスの経営危機を受け、UBSは3月に30億スイスフラン（約5千億円）での買収を決定。6月に買収手続きが完了した。買収額がクレディ・スイスの純資産を大幅に下回ったため、「負ののれん」として289億2500万ドルを利益計上した。
UBSは、クレディ・スイスの国内銀行部門も統合することを決めた。統合作業は25年に完了する見込み。
