富士山「次は自分の脚で」 三浦さん下山、目標新たに

富士山5合目に下山し、取材に応じる冒険家三浦雄一郎さん=31日午後

 山岳用車いすのサポートを受けながら日本最高峰・富士山の山頂に到達した90歳の冒険家三浦雄一郎さんが31日午後、静岡県側5合目に下山し、3日間の行程を無事に終えた。将来的な目標として「自分の脚で富士山に登りたい」と強い思いを語った。

 三浦さんは午後2時40分ごろ、車いす姿で5合目に到着。登頂時と同様、支援した約40人の仲間や家族と共に笑顔で「万歳」と手を上げて喜びを分かち合った。

 病気の影響で脚は思うようにならない。今回の行程の大半で車いすに乗り、仲間に引っ張り上げられたことには「冒険とは言えないが、身体障害者が富士山に登れる可能性をこういう形で実現できた」と意義を語った。

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