北海道初の「ゾウの赤ちゃん」誕生!円山動物園 "一般公開"はいつ~?

8月19日、『札幌市円山動物園』でアジアゾウのパールが赤ちゃんを出産しました。

ゾウの出産は北海道内で初めて。貴重な映像がたくさん届きましたよ。

8月19日にパールが赤ちゃんを出産!

8月19日午後10時39分、アジアゾウのパールが無事に赤ちゃんを出産しました。

柴田千賀子園長は、「パールが長い妊娠期間を経て、落ち着いて出産に臨んでくれたこと、頑張りにねぎらいたい」と話します。

パールの陣痛は19日の午後9時50分に始まり、その後50分程度で出産。

パールが左の後足あげるような仕草をすると、そこから赤ちゃんがドサッと落ちるように生まれてきました。

参与の小菅正夫さんは、予想を上回るほど順調だったと話します。

「パールが子ゾウをちゃんとケアできるかが一番の心配で、モニターの前でみんなで応援していた」と話すのは、スタッフの坪松耕太さん。

生まれた後、赤ちゃんにパールが砂をかけたり、足で蹴るなどして刺激を与え、呼吸を促す様子が確認できました。

小菅さんは、円山動物園にやってくる前のミャンマー時代に、他のゾウが出産しているのを見て学んだのではないかといいます。

赤ちゃんの健康状態は良好で、生まれた約10分後には立ち上がって母乳を飲みました。

生まれたばかりの赤ちゃんはおっぱいの場所が分からない様子でしたが、パールが右側の脇を広げ、おっぱいを見せて哺乳を促していたんだそう。

小菅さんによると、ゾウは5歳〜6歳ごろまで母乳を飲むそうですよ。

また、他のゾウが柵の向こう側からパールの出産を見守る様子も見られました。

小菅さんによると、自然界では出産するゾウの周りに仲良しのゾウが集まり、出産で不安になるゾウをなだめたり、お手伝いをするのだといいます。

柵の向こうにはニャインもおり、ニャインは初めて出産を目の当たりにしたのだそう。

小菅さんは「ニャインの出産のときにも、この経験がすごく役立つのではないか」と話します。

一方、お父さんゾウは隣の部屋にいたそうですが、「何の反応もしなかった」と小菅さん。

ゾウはメス社会なので、オスは出産には立ち会わず、関心もないんだとか。

赤ちゃんの体重は約90kg、体長は約90cmで性別はまだ判っていません。

小菅さんによると、7歳~8歳ぐらいまではゆっくりと成長していくそうです。

ゾウの出産は道内で初めてで、飼育員が檻の中に入らずに飼育する準間接飼育では日本初の快挙

スタッフの坪松さんは、「準間接飼育という安全な管理方法でゾウを繁殖させることができると強く発信していきたい」と話します。

*準間接飼育については、こちらの記事でも紹介しています。
ゾウの赤ちゃんまもなく誕生…札幌円山動物園 全国初の“飼育方法”
https://sasaru.media/article/media/20230714_004

円山動物園では、1ヶ月後をめどに一般公開を予定しており、名前の募集も行うとのこと。

公開が待ち遠しいですね。

*みんテレ8月21日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
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