矢板で早くもリンゴ収穫 小ぶりでも味濃厚

つややかに赤く実り収穫されるリンゴ=31日午後3時25分、矢板市長井

 栃木県矢板市の秋の味覚、リンゴが色づき始め、つがる、ファーストレディなどわせ品種の収穫が各農家で始まった。

 市内19軒のリンゴ農家は樹上で完熟させるのが特徴。今年は暑く晴れた日が多かったため例年と比べて数日から1週間ほど収穫時期が早まっているという。

 12軒の観光リンゴ園が集中する長井地区で5ヘクタールを栽培する加藤農園は仕上げの摘果作業などを進め、赤・緑に色づいたつがるがたわわに実る。代表の長井、加藤博樹(かとうひろき)さん(47)は「雨が少ないため実は小ぶりだが、その分味が乗って濃厚」とリンゴをもぎ、出来栄えを評価した。

 市内で収穫されたリンゴは同市矢板の道の駅やいたなどで販売。早い農園では9月下旬にリンゴ狩りが始まり、11月末まで楽しめる。

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