「認知症予防になる」うその効果うたい、高齢女性に健康食品を無許可販売 容疑の男女5人逮捕

京都府警本部

 「認知症予防になる」など実際にはない効果をうたい、電話勧誘で高齢女性に健康食品を販売したとして、京都府警生活保安課と南署は31日、特商法違反(不実の告知など)と医薬品医療機器法違反(無許可販売)の疑いで、福岡市中央区の販売会社「乙女堂」の実質経営者の男(63)=同市城南区=ら男女5人を逮捕した。

 5人の逮捕容疑は共謀し、2月21日~6月14日、京都市左京区の女性(85)ら70~80代女性6人に対し、健康食品を認知症の治療や予防の効果があると称して電話勧誘し、3980円の商品を医薬品として無許可で販売した疑い。

 府警によると、男は「間違いありません」と容疑を認めている。商品は栄養機能食品として製造された錠剤で、健康被害は確認されていないという。

 また、男は過去に経営していた会社「一(はじめ)製薬」について経済産業省北海道経済産業局から昨年9月に業務禁止命令を受けていたにもかかわらず、「乙女堂」を設立して勧誘業務をしたとして、特商法の禁止命令違反の疑いもあるという。

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