豚熱で新たに1万頭殺処分、佐賀 感染2例目、自衛隊派遣

豚熱の発生を受け、殺処分作業を進める関係者=31日、佐賀県唐津市(県提供)

 佐賀県は31日、唐津市の養豚場で発生した2例目の豚熱(CSF)の感染疑いについて、国の検査で感染が確定したと明らかにした。飼育されている豚約1万頭の殺処分を開始し、自衛隊の派遣を要請した。1例目の感染が確認されていた養豚場の496頭の殺処分は31日夜、完了した。

 農林水産省によると、九州で豚熱が確認されたのは、1992年以来31年ぶり。

 県によると、2例目の養豚場は1例目の養豚場から約800メートル離れている。死んだ子豚が増えたと連絡があり、30日に県の検査で陽性となっていた。31日午後8時から始まった殺処分には自衛隊員も加わった。

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