中国不動産大手の碧桂園を格下げ ムーディーズ、不履行の可能性も

 【北京共同】米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは31日、経営難に陥っている中国不動産大手碧桂園の格付けを、デフォルト(債務不履行)の可能性を示す「Ca」に引き下げた。碧桂園はデフォルト回避に向け、債権者との交渉を進めているが、資金繰りは厳しく、危機は一段と深刻になっている。

 米ブルームバーグ通信によると、39億元(約780億円)の人民元建て債券の償還期限延長などに関し、債権者による投票を31日まで実施。碧桂園側は2026年までの延長を求めているとみられ、債権者から同意を得られるかどうかが当面の焦点となる。

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