トランプ氏、認否出廷せず 南部の選挙介入、無罪主張

トランプ前大統領=8月8日、ニューハンプシャー州ウィンダム(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】2020年米大統領選の敗北を覆そうとしたとして、南部ジョージア州の大陪審に起訴されたトランプ前大統領は8月31日、同州フルトン郡の裁判所に書面を提出し、9月6日に予定されていた起訴内容の認否手続きには出廷しないと表明した。書面で無罪を主張した。

 別に起訴された三つの事件と異なり、ジョージア州では認否手続きがテレビで生中継される可能性があり、出廷するかどうかが注目されていた。

 書面でトランプ氏は、弁護士と話し合ったとし、認否のため出廷して起訴状の読み上げを受ける権利があることを「十分理解している」とした上で「自発的に放棄する」とした。「無罪を申し立てる」とも明記した。

 トランプ氏は、敗北を覆すのに必要な数の票を探し出すようジョージア州の州務長官に電話で迫ったことが音声記録で明らかになっている。捜査について、来年の大統領選に出馬表明している自身をおとしめるための政治的動機があり「選挙妨害だ」と反発している。

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