【ミャンマー】バングラとコメ売買契約、政府間協定で[農水]

ミャンマーとバングラデシュは9月半ばにも、政府間協定に基づくミャンマー産コメのバングラデシュへの販売契約を交わす見通しだ。ミャンマー商業省所管の輸出振興組織ミャントレードが明らかにした。国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが8月31日までに伝えた。

ミャントレードによると、ミャンマー・コメ連盟(MRF)の関係者が9月中旬にバングラデシュを訪問し、取引価格を交渉した上で、売買契約を交わす予定という。

両国によるコメ取引に関しては8月後半、売買契約調印に向けた調整会議がオンラインで開かれ、ミャントレード、ミャンマー・コメ連盟、バングラデシュ食料省の職員らが出席した。

バングラデシュは2022年度、政府間協定に基づきミャンマー産コメを輸入した。質の高さに満足し、23年度も購入したい考えを示しているという。

コメを巡っては、生産大国のインドによる輸出禁止で世界的に価格が高騰しており、アジア諸国からミャンマー産コメへの注目が集まっている。インドネシアもミャンマー産コメの輸入を検討しているもようだ。

バングラデシュは23年度に、ミャンマーから200トンのタマネギを輸入する方針も示している。国内消費量の増加に伴い高騰している国産タマネギの価格上昇を抑える目的という。

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