平和願う「水中華」鮮やか 茨城・桜川の雨引観音 ウクライナ大使が見学

八重ヒマワリの「水中華」を眺めるセルギー・コルスンスキー駐日大使(前列左から2人目)=桜川市本木

ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使(61)が31日、茨城県桜川市本木の雨引山楽法寺(雨引観音)を訪れ、同国を象徴するヒマワリが池に浮かぶ「水中華」を見学した。平和を願って水面を鮮やかに彩った光景に「とても素晴らしい」と目を細めた。

コルスンスキー氏が同寺を訪れるのは、昨年7月に続いて2回目。この日は、水中華に使われた八重ヒマワリが咲く「あけのひまわりフェスティバル」(同県筑西市)も訪れ、須藤茂市長や川田興聖住職(60)らが同行した。

水中華は約2千本の八重ヒマワリにアジサイをあしらい、コイやアヒルの泳ぐ池の水面を飾った。コルスンスキー氏は見学後、祈願用の木札に祖国の平和への願い事をつづった。さらに、参拝客や同寺が寄せたウクライナへの義援金約100万円を川田住職から受け取った。

コルスンスキー氏は茨城新聞の取材に対し「ご支援やご寄付に大変感謝している」とし「ウクライナで困っている人たちのためにとても大事な支援になっている」と述べた。川田住職は「みんながウクライナを応援する気持ちが大使に伝わった。一日も早く戦争が終わるように願う」と話した。

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