「黄色い花、こんなに赤く」 中山の長崎、豊田両小児童が紅餅作り

発酵させた紅花の花びらをつぶして紅餅を作る長崎小の4年生=中山町・同校

 中山町の長崎小(荒井孝校長)と豊田小(大津範夫校長)で31日、4年生計79人が自分たちが育てた紅花の花びらを使い、染料となる紅餅作りに挑戦した。

 この日はNPO法人黒塀の里山保存会(同町、柏倉和広理事長)のメンバーが両校を訪れ、協力した。長崎小では発酵させた真っ赤な花びらを児童たちが何度も握って水分を絞り、手のひらで平らにしてざるに並べた。「きれいな黄色い花がこんなに赤くなるなんて」などと話し、熱心に手を動かしていた。1週間ほど乾燥させて完成という。

 両校とも春に種をまき、水やりや雑草取り、花摘みなどをしてきた。今後は紅花染めを体験する予定。豊田小で紅餅を作った同小の小松凜太郎君(9)は「頑張って育てたので、きっときれいに染まると思う」と期待を膨らませていた。

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