9カ月での民政移管を提案 ニジェールへナイジェリア

駐留フランス軍の拠点前でクーデターへの支持を訴える女性ら=8月30日、ニジェール・ニアメー(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】西アフリカ・ナイジェリアのティヌブ大統領は8月31日の声明で、隣国ニジェールで権力を掌握した軍事政権に9カ月での民政移管を提案した。ティヌブ氏はニジェールへの軍事介入の準備を進める西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)議長。提案がECOWAS加盟国の総意に基づくかどうかは不明だが、軍政に大幅譲歩する内容だ。

 ティヌブ氏は加盟国にニジェールとの商取引を禁じるなどECOWASの厳しい制裁に触れ、軍政の「前向きな修正」が早期の制裁緩和につながると主張。民政への移管時期の前倒しを求めた。

 一方、クーデターは「容認できない」とも述べ、軍事介入を辞さない考えも強調した。

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