横手市39.2度、秋田県内の過去最高気温

 秋田県内は31日、高気圧に覆われた影響で気温が上昇した。横手市で39.2度に達し、1976年の統計開始以来最高だった能代市の39.1度(78年)を更新し、県内歴代1位を記録。全国でも2番目の暑さだった。県内は今後1週間も30度を超える日が多い見込み。

 秋田地方気象台によると、各地の最高気温は大仙市大曲37.3度、仙北市角館37.1度、大館市と由利本荘市東由利37.0度、秋田市36.9度など。平年を6.6~10.6度上回った。全26観測地点のうち18地点で35度以上の猛暑日となり、5地点が今年最高を記録した。

 午前中から35度を超えた横手市では、市街地で日傘を差して歩く人が見られたが、外の人通りは普段よりまばらだった。

 JR横手駅近くのジェラート専門店「ジェラテリア シータ」の高橋麻衣子店長(37)は「午前中はあまり客が来ないが、きょうは11時のオープンから家族連れらが訪れた。その後もいつもより客が多い」と話した。県内の最高気温更新を聞いて驚いた様子を見せ、ジェラート店としては暑いのはプラスとしながらも「暑すぎるとみんな出歩かなくなるから、それはそれで大変」とも語った。

 また、最高気温が30度以上の真夏日が各地で続いており、北秋田市鷹巣で42日、秋田市40日など。これまでの最長は鷹巣20日(99年)、秋田市30日(43年)だった。

 「ここまで暑い日が続く年は珍しい」と気象台の担当者。9月も中旬ごろまで平年より高い気温が続く見通しだ。

 1日も高気圧に覆われるが、気圧の谷や湿った空気の影響により、県北を中心に昼過ぎから雨の降る所がある見込み。予想最高気温は横手市37度、鷹巣35度、秋田市34度。

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