パスラボ、4期連続赤字 第10期決算

 バスケットボール男子・Bリーグ2部のパスラボ山形ワイヴァンズを運営するパスラボ(山形市、吉村和文社長)は31日、同市内で株主総会を開き、第10期(2022年6月1日~23年5月31日)の決算報告などを承認した。当期純損失は1億1060万円。4期連続赤字決算で債務超過は2億2260万円だった。今季のリーグ参加ライセンスは交付されている。

 売上高は1.7%増の3億4600万円。このうちスポンサー収入は0.1%増の1億7830万円。スクール収入は49.8%増の3520万円で、法人会員収入は22.7%増の1940万円。興行収入は8.9%減の2580万円。

 選手人件費は17%増の1億1420万円、スタッフ人件費も17%増の3460万円だった。債務超過は3億9760万円の見込みだったが、第三者割当増資によって圧縮された。Bリーグの規則で3期連続赤字、債務超過のクラブにはライセンスが交付されないが、新型コロナウイルス禍の特例措置で一部期間は規則が適用されないとしている。

 任期満了に伴う取締役改選では大神訓章氏、千歳大策氏、松田浩二氏、武田宣行氏、佐藤洋一氏、吉村和康氏が退任し、宮田英治パスラボ常務執行役員、関忠男デクシス社長、会津圭一郎東北電化工業社長を新任した。吉村社長と渡辺聡専務、奥出潔常務のほか、和田広、市村清勝、清野寿啓、相田健太郎の各氏を重任した。代表権は吉村社長と渡辺専務、宮田常務の3人が持つ。

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