花巻温泉、摘花したバラを商品化 キャンドルやスプレーに

摘花したバラを使ったローズキャンドル。見て楽しんだ後も処分せずに活用する

 花巻市湯本の花巻温泉(安藤昭社長)は、バラ園で摘花した花を使ったローズキャンドルやルームスプレーを販売している。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の「つくる責任 つかう責任」として、処分せずに商品に生かす。

 同温泉のバラ園は450種6千株が彩る最盛期、夏、秋の3シーズンで楽しめる。次のシーズンに備えて傷んだり、枯れ始めた花を摘んで美しさを保っており、廃棄は最盛期で1日100キロになることも。見て楽しんだ後も活用しようと取り組みが始まった。

 2021年から販売するルームスプレー(1980円)はバラの蒸留水を使い、自宅でもバラ園にいる気分を感じられる。今年7月発売のローズキャンドル(Sサイズ3600円など)は赤、白、ピンクなどランダムに組み合わせた3種のバラを使い、彩りは全て異なる。雫石町の工房の協力で香りも楽しめるアロマキャンドルに仕上げた。

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