LRT沿線の賃貸市場の動向は… 調査結果が発表

 不動産情報サイトの運営会社がこのほど、沿線の賃貸市場の動向を調査し結果を発表しました。

 土地の評価額いわゆる路線価が県内で最高となった、宇都宮市宮みらいの「宇都宮駅東口駅前ロータリー」など今後も開発や発展が見込まれるLRTの沿線。その沿線について不動産情報サービスの「LIFULL」が運営する情報サイト「LIFULL HOME’S PRESS」がLRTの開業に伴う賃貸物件市場の動向を調査しました。

 調査結果によりますと、今年3月に不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」に掲載された居住用の賃貸物件に寄せられた問い合わせのうち、LRT沿線の物件に対するものが前の年の同じ月と比べて54%増加しました。そして掲載している沿線の物件の数も前の年の同じ月と比べて7.6%増えています。

 賃貸物件のうち新築に限定すると、掲載されている物件は142.7%増加しているのに対し、寄せられた問い合わせは587.5%増加していて、物件の増加率を問い合わせの増加率が大きく上回る形となっています。

 またLRTの沿線では賃料の水準も上昇がみられます。今年(2023年)4月の沿線の平均賃料は6万7千626円で前の年の同じ月と比べて10.9%上昇しています。

 一方で、その他の地域の平均賃料は5万8千100円と4.8%の上昇にとどまっていて、賃料においても沿線の上昇幅のほうが大きくなっています。

© 株式会社とちぎテレビ