IL入りのダルビッシュ 靭帯は問題なし 今季中の復帰を目指す

右肘の炎症で故障者リスト入りしているダルビッシュ有(パドレス)は検査の結果、右肘に骨棘があることが判明した。ダルビッシュは「靭帯に問題がなかったということで、少し安心しました」とコメント。ボブ・メルビン監督によると、ダルビッシュはすでにコルチゾン注射を受けており、一時的に投球を控えるものの、今季中に復帰する可能性はあるという。ダルビッシュは「チーム状況がどうであれ、復帰を目指す姿勢を見せるのが仕事へのリスペクト」と話している。

パドレスは現在、借金10を抱えてナ・リーグ西地区の4位、プレーオフ圏内から7.5ゲーム差という厳しい状況にいる。勝率.463はナ・リーグ東地区4位のナショナルズと同じであり、逆転でのプレーオフ進出が非常に難しい状況になっているのは間違いない。ダルビッシュは「プレーするのが僕の仕事。試合で投げることで給料をもらっている。復帰を目指さなければ仕事に対して失礼」と戦列復帰への意欲を見せるが、MLB公式サイトでパドレスを担当するAJ・カッサベル記者は「ダルビッシュが今季中に復帰するためには順位表が劇的に変化することが必要」との見解を示している。

現在37歳のダルビッシュは、今季ここまで24試合に先発して136回1/3を投げ、8勝10敗、防御率4.56、141奪三振を記録。日本時間8月29日に「右肘の炎症」で15日間の故障者リストに登録され、キース・マイスター医師の診察を受けるためにテキサスへ移動した。右肘の炎症と骨棘の直接的な関係はまだわかっていないものの、オフシーズンに棘を削る、もしくは棘を取り除くためのクリーンアップ手術を受ける可能性を否定はしなかった。

パドレスはダルビッシュとともに先発ローテーションの一角を担うジョー・マスグローブも右肩の故障で戦列を離れており、4週間のシャットダウンを経て、ようやくキャッチボールを開始。マスグローブの今季中の戦列復帰も「チーム状況次第」と言われている。レギュラーシーズン残り28試合。パドレスは1つでも多くゲーム差を縮め、ダルビッシュとマスグローブが今季再びマウンドに立つための舞台を整えることができるだろうか。

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