8月、三重県津市の障害者施設「三重県いなば園」で職員が入所者に暴行した疑いがあることがわかりました。園は三重県などに報告し、事実確認を進めています。
津市稲葉町の障害者施設「三重県いなば園」によりますと、8月25日に虐待の疑いがあるとの内部通報があり、園が防犯カメラの映像を確認したところ、職員が重度の知的障害のある成人の入所者に暴行する様子がうつっていました。
入所者の脇腹あたりにはあざがありましたが、エックス線検査では骨に異常はなかったということです。
園は暴行を加えた職員を休職させるほか、虐待防止委員会を開催し、職員らに聞き取りを行うなどの対応をとっています。
この施設では、知的障害のある子どもから高齢者まで約150人が生活していて、2年前には別の職員が入所する児童に対し、厳しい言葉で指導するなどしたとして、心理的な虐待があったと三重県が認定していました。
担当者は「再発防止に取り組む中であってはならないことが起きてしまった。今後の対策について協議している」などと話しています。
