東映チャンネルで中島貞夫監督のメモリアル特集。珠玉の名作を含む16本を3カ月にわたって放送

東映チャンネルでは、日本を代表する映画監督で6月11日に亡くなった中島貞夫監督をしのび、デビュー作や代表作、さらに生前の貴重なインタビューまで、全16作を9月から3カ月にわたり特集する。

1959年に東京大学を卒業した中島監督は、東映に入社し、東映京都撮影所に配属。64年に「くノ一忍法」で映画監督デビューを果たし、66年には「893愚連隊」で日本映画監督協会新人賞に輝いた。翌年「あゝ同期の桜」を撮影した後、東映を退社してフリーとなった中島さんは、その後幅広いジャンルの映画を手掛けてきた。代表作としては、「大奥㊙︎物語」(67年)、「日本暗殺秘録」(69年)、「まむしの兄弟」シリーズ(71年〜75年)、「木枯し紋次郎」シリーズ(72年)、「日本の首領」3部作(77年・78年)、「極道の妻たち」シリーズ(91年・96年・98年)などがあり、いずれの作品もファンに愛されて続けている。

今回のメモリアル特集では、時代劇や任侠もの、アクション、さらにはエロスや実録系とさまざまなジャンルで名作を送り出してきた中島さんのフィルモグラフィーをたどるラインアップが集結。9月の特集第1弾では、山田風太郎のベストセラーを倉本聰氏と共同で脚本を書き上げ、映画化したデビュー作「くノ一忍法」をはじめ、実録ヤクザ映画の大作で、全3作のシリーズとして人気を博した作品の1作目「やくざ戦争 日本の首領」(77年)、生前のロングインタビューを収めた「レジェンドトーク 中島貞夫」(2015年)などを放送。

また、10月の特集第2弾は、“極妻”でおなじみ、岩下志麻主演のシリーズ第5弾「新 極道の妻たち」(91年)から、渡瀬恒彦主演のパニック・カーアクション「狂った野獣」(76年)、クリスチナ・リンドバーグ主演のエロティックドラマ「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」(73年)などの5作品を届ける。

特集のフィナーレを飾る11月には、出世作であり中島監督によるアウトロー映画の始まりといえる「893愚連隊」、若き学徒兵のはかない青春を、神風特攻隊の全貌とともに描いた戦記映画「あゝ同期の桜」、菅原文太と川地民夫のコンビネーションが輝くアクション・コメディーシリーズ第1作「懲役太郎 まむしの兄弟」(71年)、“東映脱獄3部作”と称されるシリーズ第1作「脱獄広島殺人囚」(74年)など、6作品を放送する予定。

東映の一時代を築き、日本映画界に多大なる功績を残した中島監督。彼の情熱が込められたマスターピースの数々を、この機会にぜひ経験してほしい。

【番組情報】

■9月

「現代やくざ 血桜三兄弟」
9月3日 午後4:00〜 ほか


「総長の首」
9月3日 午後6:00〜 ほか


「やくざ戦争 日本の首領」
9月6日 午前11:00〜 ほか


「くノ一忍法」
9月11日 午後10:30〜 ほか


「レジェンドトーク 中島貞夫」
9月12日 午後10:30〜 ほか


■10月

「新 極道の妻たち」
10月1日 午後8:00〜 ほか


「極道VSまむし」
10月2日 午後8:00〜 ほか


「兄弟仁義 関東兄貴分」
10月3日 午後8:00〜 ほか


「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」
10月3日 午後9:30〜 ほか


「狂った野獣」
10月4日 午後8:00〜 ほか

11月には「893愚連隊」「脱獄広島殺人囚」「暴動島根刑務所」「あゝ同期の桜」「懲役太郎 まむしの兄弟」「女番長 感化院脱走」を放送予定。放送時間は後日発表。詳しくは公式サイトを参照。

※放送日時は変更になる場合あり。

© 株式会社東京ニュース通信社