第25回シーフードショー マルハニチロ、ニッスイ、東洋水産など出展

第25回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(主催:大日本水産会)が8月23~25日に東京ビッグサイトで開催され、国内外から前年を大きく上回る約600社(約1千250小間)が出展、多数の来場者で盛況だった。全国各地の水産物や最新の水産加工品、関連機器・機械などに加え、水産資源のサステナブルに取り組む活動紹介なども目立った。

マルハニチロは、「SAKANAX」(サカナクロス)をキーワードに4つのテーマで取り組みを紹介。「SAKANA×SUSTAINABLE」ではスケソウダラをはじめとした天然水産物の保全、海洋プラスチック問題への対応となる「漁網to漁網リサイクル」「MSC・ASC認証商品」の取り扱い推進などをパネルで解説。「SAKANA×WELLNESS」では豊富なユニバーサルデザインフードやたんぱく質の補給に適したフィッシュソーセージ、「SAKANA×LIFE」では2010年から独自調査を続ける回転寿司の調査結果を掲示。「SAKANA×ENTERTAINMENT」はタッチパネル形式の「誕生魚診断」で、親子連れや学生らも楽しんだ。「魚を様々なテーマに掛け合わせて新たな価値や可能性を発信していきたい」(同社)。

サステナビリティに注力(ニッスイ)

ニッスイは、サステナブルシーフードに位置付ける養殖ブリ・養殖サーモンの紹介や、栄養豊富で時短・簡便ニーズにも応える水産加工品の数々を展示。養殖の取り組みでは大きなパネルでキャンペーンキャラクターのさかなクンが完全養殖「黒瀬ぶり」など、のんさんが自然の恵みで育った岩手大槌・佐渡・境港のサーモンをそれぞれアピールし、来場者の関心を集めた。水産加工品は「ココロとカラダの健康と笑顔あふれる毎日」のために、「MSCおさかなミンチ」「ふっくら切身 骨なし」など各シリーズを展示しメニュー例を訴求した。あわせて、完全養殖の推進、魚のエサの食べ残し削減、脱プラスチック、CO2削減など、持続可能な水産業を目指す活動を紹介。

熟成鮭をアピール(東洋水産)

東洋水産は、独自技術を生かした「熟成鮭」を大々的にアピール。それぞれ熟成させた紅鮭、秋鮭、宮城県産銀鮭の3種食べ比べを行った。最適の熟成時間で旨みをアップさせている。市販の水産冷凍食品「ChoiFish(ちょいふぃっしゅ)」シリーズも試食を展開。電子レンジで簡単に本格的な魚料理が用意できる。今秋は「さばの甘酢あん」「海老のチリソース」「あさりとキャベツの白ワイン蒸し」の3品を新発売。食卓のおかずにも使いやすいメニューを揃えた。

© 株式会社食品新聞社