立民・泉健太代表 野村農相の「汚染水」失言に「農相の資質感じられない」「気の抜けた対応」辞任は求めず

立憲民主党の泉健太代表(49)が1日、国会内で定例会見に出席。8月31日に野村哲郎農相(79)が、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を「汚染水」と発言したことに「水産業を所管している大臣としては、不適切であると考えている。農相の資質は感じられない」と批判した。

泉氏は、野村氏が中国が日本の水産物禁輸を決めたことに「まったく想定していなかった」と発言したことにも触れ「ひっくり返りましたし、この人何を言っているんだろうと…。気の抜けた対応。以前からおかしいな、気もそぞろと思っていた。大事な局面に緊張感を持ってことに当たっている風には見えない」と指摘した。

農相辞任を求めるかを問われた泉氏は「辞任を求める求めない以前に、気の抜けた対応は岸田政権に影響を与える。岸田総理がどう判断するかということを注視したいと思います」と発言するにとどめた。「言い間違え」と釈明した野村氏に「処理水の対応がゆるんでいる。自覚が足りない。現場の期待に応えるものにはなっていない」とした。

立憲民主党の一部議員が、処理水を「汚染水」と表現していることについては「繰り返しになりますが、党としては『処理水』。今放出しているものは、処理水である。党の部会などでより徹底していきたいし、党として発信していきたい」と強調した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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