恐竜科学博 “最強”「ティラノサウルス」

現在、東京ミッドタウンで開催中の恐竜科学博から、注目の恐竜を中継で紹介します。きょうは最強の肉食恐竜「ティラノサウルス」です。その大きさ・迫力、まさに圧倒的。その知名度の高さから、ティラノサウルスは肉食恐竜の代表格だと思われがちですが、実際には独自の進化を遂げた極めて異質な存在なんです。

そんなティラノサウルスの大きな特徴となるのが、脚と頭です。ティラノサウルスが属す獣脚類は2本の長い後ろ足で体を支える特徴を持ちますが、その中でもティラノサウルスは特に長く大きな脚を持っていました。

そしてもう一つは頭です。巨大な頭部の中でも特に顎の筋肉が発達していたと見られています。

それではここで恐竜クイズです。この大きな頭を持つティラノサウルスの噛む力は、1平方センチあたりどれくらいの重量に相当すると考えられているでしょうか?参考として人間は1平方当たり10キロ程度。ワニで200キロです。

それでは正解です。アメリカの研究者の調査では、1平方センチ当たりの噛む力は約3万キロと推計されました。この強さであれば、あらゆる生物を骨ごと噛み砕いてしまう桁外れの噛む力を持っていたということになるそうです。

このティラノサウルスをはじめ、様々な恐竜の貴重な化石や標本を見ることができる恐竜科学博は9月12日まで開催です。

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