
【サンパウロ共同】中米パナマは雨期にもかかわらず深刻な干ばつに見舞われている。太平洋と大西洋を結ぶ海上物流の要衝パナマ運河は異例の水不足を理由に1日の通行量を通常の38~40隻から32隻に制限し、通過を待つ貨物船の渋滞が起きている。現地メディアが8月31日までに報じた。
通常、運河通過に3~4日待つところ、現在は14日待ちで、待機する船の数は約60から約120に増えているという。運河中央部にあるガトゥン湖の水位は普段より大幅に下がっている。
パナマ運河は5~12月ごろの雨期に降る大量の雨を利用して乾期を乗り切っており、雨期の水不足は「懸念すべき状況」(運河当局者)だという。