午後組の古江彩佳は「信じながら」4アンダー

古江彩佳は4アンダー18位で発進した(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇ポートランドクラシック 初日(31日)◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6478yd(パー72)

午後組で出た古江彩佳と笹生優花はスタート前から9アンダーと伸ばしていたトップのスコアに驚いた。前週「CP女子オープン」のショーネシーG&CC(カナダ)と今週の会場は両サイドに並び立つ木々やグリーン周りの芝質は似ており、いずれも平坦なコース。ただ、今週は前週よりも総距離が231yd短く、グリーンコンディションも異なるため前週とは違って伸ばし合いの展開が予想されていた。

午後1時21分に1番ティから出た古江は、出だし3パットのボギーを喫してのスタートした。「そこから落ち着いて。獲りたいところでバーディが獲れた」と4番でのバーディを皮切りに計5つのバーディを奪って「68」でプレー。「グリーンがしっかり止まってくれるような軟らかさでいつもより長いクラブを握る気持ち悪さはあったけど、思い切って。信じながら出来た」と振り返る。

スピン量をしっかりコントロールしてチャンスを作った(撮影/田辺安啓(JJ))

雨の中でのスコアメークは「回って見ないと分からないところはあったけど、自分としては水を含むと飛距離は落ちるし、スピンのかかり具合が分からないのが難しい。それで9アンダーはビックリした」と話す。雨が降れば重くなるイメージを持たれがちなグリーンにも「コースコンディションは良いので意外と速いし、重くない。見た目に騙される」と“難しさ”をあげた。

「スピンのかかり具合が分からないので、水を含んでフライヤーというのがウッド、UTを使ったときに心配」と不安な感情を抱えながら、463ydの7番パー5では2打目でグリーン近くまで寄せてバーディを奪った。

「雨が降って湿ったなかでは良くできた方かな。ショットはこのまま自信を持って頑張りたいのと、パターでちょいちょいパンチしていたり、しそうになったりがあるのでその辺はもう少し集中して頑張りたい」と2日目への課題を見据えた。

湿ったフェアウェイの影響も頭に入れつつ、4アンダーでプレーした笹生優花(撮影/田辺安啓(JJ))

そして、「上が結構伸ばしていません?すごいですよね…結構離されています?ちょっとやばいですよね」と焦燥感を漂わせるのは古江と同タイミングで10番ティから出た笹生。

「スピンの計算が少し難しかったけど、でもなんとかスコアを上げられたかな」と6バーディ、2ボギーの「68」で4アンダーをマーク。2日目に向けて「やることをやって、予選通過できるように」と誓った。(オレゴン州ポートランド/石井操)

見据えるのは日曜日(撮影/村上航)

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