犬が頻繁に寝る場所を変える理由は?3つの理由と快適に眠ってもらう寝床づくりのコツ

犬が頻繁に寝る場所を変える理由

犬は頻繁に寝る場所を変えます。

自分のベッドに丸くなって寝ていたかと思うと、廊下のフローリングに転がっていることがあります。また、リビングのソファーで寝ていたかと思うと、飼い主のベッドで丸くなって寝ていることがあります。

日差しの当たる窓辺で寝ていたり、玄関のマットの上で寝ていたり、家具の下で寝ていることもあれば、飼い主の隣で寝ていることも…。いつの間に!?と驚きますよね。

犬が頻繁に寝る場所を変えることにはちゃんと理由があります。なるほど、と納得できる理由ばかりです。

1.体温を調節するため

犬が頻繁に寝る場所を変える理由は、体温を調節するためです。

『子犬や老犬は体温を調整するのが苦手』とよく言いますが、成犬だから体温を調整するのが得意、というわけでもないのです。基本的には、犬は体温を調整するのが苦手です。

暑い時、人間のように大量の汗をかき、その汗を気化させることで熱を奪う、という方法では体温を調整することができません。

暑い時、もう少しだけエアコンの温度を下げようかな…などということも犬自身ではできません。寒い時も同じです。暖房の温度を上げることはできませんし、上着を羽織ることもできません。

暑い時は涼しい寝床を求めて頻繁に寝る場所を変え、寒い時は暖かい寝床を求めて頻繁に寝る場所を変えるのです。

2.寝心地を変えるため

犬が頻繁に寝る場所を変える理由は、寝心地を変えるためです。

フローリングのように硬い場所で寝たい時があります。ソファーのように適度な反発力のある場所で寝たい時があります。一方で、ビーズクッションのような体がふわっと優しく沈み込むような場所で寝たい時もあります。

硬い場所で寝ていると体が痛くなり、今度はやわらかい場所で寝たくなるものです。ずっとやわらかい場所で寝ているのも何だか寝心地が悪く感じられることがありますよね。

犬の1日の睡眠時間の平均は12時間~15時間です。1日のほとんどを寝て過ごす犬にとって、寝心地は大事なのです。

それだけ長い時間を寝て過ごすのですから、色んな寝心地を体感することで、少しでも良質な睡眠を取ろうと考えているのではないでしょうか。

3.飼い主の気配を感じていたいから

犬が頻繁に寝る場所を変える理由は、飼い主の気配を感じていたいからです。

飼い主がリビングにいる時は愛犬もリビングで寝ます。飼い主が寝室にいる時は愛犬も寝室で寝ます。飼い主のベッドで寝る犬もいれば、寝室の床やドアの前で寝る犬もいます。

飼い主が留守の間は、飼い主が脱ぎっぱなしにしたパジャマの上で寝ます。飼い主のにおいを感じていたいのです。

飼い主が帰宅する頃になれば、玄関のマットの上で寝ます。飼い主が帰宅した時、すぐにお出迎えしたいのです。

愛犬に快適に眠ってもらう寝床づくりのコツ

ではここからは、愛犬に快適に眠ってもらう寝床づくりのコツについて解説します。愛犬の寝床の設置について悩んでいる場合は、ぜひ参考になさってください。

ケージやクレートを置く

犬は薄暗く狭い場所を好む傾向があります。その場合、ケージやクレートを置くことで、より安心して快適に眠ることができます。

薄暗く狭い場所で言えば、キューブ型やドーム型のベッドもおすすめです。

ケージをカバーで覆う

薄暗く狭い場所を好むのであれば、ケージをカバーで覆ってあげると、より安心して快適に眠ることができます。

専用のカバーが付属されていない場合には、布を買って手作りすることもできますし、大きめブランケットや毛布で覆うのもおすすめです。

人の動線を避けること

犬の寝床は、人の動線を避けて作るのがコツです。人の出入りや通りが多い場所であると、犬が落ち着いて眠ることができなくなってしまう場合があるからです。

ドアの近くを避けてケージやベッドを置いてあげるのがおすすめです。

まとめ

犬が頻繁に寝る場所を変える理由を3つ解説しました。

  • 体温を調節するため
  • 寝心地を変えるため
  • 飼い主の気配を感じていたいから

愛犬がよく寝ている場所はどこでしょうか。きっと、その場所が大のお気に入りなのです。最も寝心地がよい場所なのです。

愛犬が寝床としてお気に入りの場所は、家の中にいくつかあると思います。こまめに掃除をし、抜け毛やフケやホコリを取り除き、常に清潔を保つように心がけましょう。

© 株式会社ピーネストジャパン