日本、1898年以降最も暑い夏 6~8月、平年比1.76度高く

厳しい暑さが続き、東京都と神奈川県境のプールには多くの人が訪れていた=7月

 気象庁は1日、夏(6~8月)の平均気温が、平年を示す基準値(1991~2020年の平均)を1.76度上回り、1898年の統計開始から125年で最も高くなったと発表した。これまでの最高は2010年のプラス1.08度。8月の平均気温も2.16度上回り、過去最高となった。

 6月はプラス1.22度で統計史上2位、7月は同1.91度で1位。気象庁の異常気象分析検討会は、太平洋高気圧の勢力が強く、温暖化の影響があったとしており、「夏全体で見て異常だった」と総括している。今年は春(3~5月)も過去最高だった。

 最高気温35度以上の猛暑日は全国915観測点の累計で8月末までに6691地点と、2010年以降の年間で1位だった18年の6487地点を抜き最多となった。また、128地点で最高気温の観測史上1位を記録。新潟県糸魚川市では8月10日に31.4度までしか下がらず、最低気温の全国の歴代最高を更新した。今夏、猛暑日が最も多かったのは群馬県桐生市で39日。

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