中国「事実述べたに過ぎない」 野村農相の汚染水発言に

 【北京共同】中国外務省の汪文斌副報道局長は1日の記者会見で、野村哲郎農相が東京電力福島第1原発の処理水を「汚染水」と呼んだことについて「事実を述べたに過ぎない」と語り、日本政府の処理水の海洋放出をあらためて批判した。

 「『処理水』という呼び方は危険にふたをして、国際世論に誤解を与えている」と主張。「日本政府は国際社会の強烈な反対を無視し、無責任に放出した」と非難した。

 国営メディアの記者が日本側には海洋放出の反対国は中国だけだとの声があると質問。汪氏は「ロシアやマレーシア、タイなどで相応の対策が取られている」と述べ、日本が責任転嫁や汚染によるリスクを広げていると批判した。

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